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【謎ジャンル】ヴェイパーウェイヴとは?①

ヴェイパーウェイヴ(Voperwave)とは?

 

ヴェイパーウェイヴ(英: Vaporwave)は、2010年代初頭にWeb上の音楽コミュニティから生まれた音楽のジャンルである。過去に大量生産されて忘れ去られた人工物や技術への郷愁、消費資本主義や大衆文化、1980年代のヤッピー文化、ニューエイジへの批評や風刺として特徴づけられる。基本的にパソコンとDAWを用いて、素材の加工と切り貼りだけで制作される実験音楽。(Wikipedia)

音的には、伸び切ったカセットテープで聞くような音はいっていることもあったりします。ヴォーカルをスローダウンさせて亡霊のうめき声みたいにする「チョップド&スクリュード」という手法と呼ばれる技法は90年代にDJ Screwという人物が広めたDJプレイの技法だそうです。この手法は、「極端に曲のピッチを落とした上で、さらに半拍ずらしてミックスする」というものです。(気になる方はこちらをご視聴ください。

映像は、ザラザラとした感触のVHS的映像や古いカクカクしたアニメやゲームのグラフィックの動画が多い印象でアート的にも面白いので是非YouTubeで「Vaporwave」を検索してみてください。

Vapor とは英語で「蒸気」の意味で、開発が途中で中止されてしまったアプリケーションやオペレーティングシステムの意味。別市場競争で競争相手の新製品に注目がいかないように、実態のない状態で牽制のために発表するといったことに使われることもある。

関連書籍について

現在は日本語の専門書は以下3冊出版されています。

  • 蒸気波要点ガイド(2017年に発売されるや即日完売されたと言われています)
  • 新蒸気波要点ガイド ヴェイパーウェイヴ・アーカイブス2009-2019
  • ユリイカ2019年12月号

なぜ蒸気波といわれるのか?

Vapor とは英語で「蒸気」の意味で、開発が途中で中止されてしまったアプリケーションやオペレーティングシステムの意味。別市場競争で競争相手の新製品に注目がいかないように、実態のない状態で牽制のために発表するといったことに使われることもあるそうです。「vaporwave」という名前は、カール・マルクスの共産党宣言からの有名な一節を連想させ、社会がブルジョア資本主義の下で絶えず変化することを指します。

カセットが14万の高値に。

Vaporwaveの象徴的な存在が、Vektroidことラモーナ・アンドラ・ザビエル。彼女が2011年にMACINTOSH PLUS名義でリリースした『Floral Shoppe』のカセットテープは、今ではなんと14万円以上で取引されているレアアイテムに。

Vektroidはアメリカ合衆国在住の女性トラックメイカーで、ヴェイパーウェイヴと呼ばれるジャンルの認知度向上に対して多大な貢献を行ったアーティストである[19][20]。彼女は2010年から2013年までに多数の音楽作品をWebサイト上で発表し、完全な意味でこの音楽ジャンルの発端と目されている。彼女は Macintosh Plus, New Dreams Ltd, 情報デスクVIRTUAL など複数の名義を使用し、企業を模した自主ネットレーベルであるNew Dreams Ltd.を立ち上げた後に作品を公開、各種SNSを駆使した広報活動を行った。このような広報戦略の採用によって、リスナーに対してあたかもそういった音楽が同時多発的に制作されているように見せかけることに成功した。中でも2011年に発表されたMacintosh Plus名義のアルバム『Floral Shoppe』はヴェイパーウェイヴを代表する作品として知られ、多数のリミックス作品も作られている[21]。彼女や同じく草分け的存在であるInternet Clubの知名度が高まるにつれ、同様の作品を制作するフォロワーも現れることになった。ヴェイパーウェイヴはその後、BandcampやSoundCloud、4chan などを通じて拡散されていった。(Wikipedia)

代表的な曲を聞いてみよう

インターネット美学

ヤシの木、インターネット、左右対称、バロック式の柱、白黒のタイル、支離滅裂な日本語の羅列など、意味のわからない壊れた言葉がよく使われていル事が多いです。懐かしいカクカクのポリゴン映像は、90年代のどこかの素材から拝借したもので、おそらくオリジナル音源とまったく関係がない。ジャケット写真の代わりに、ネットで拾った古い広告映像やアニメーションを、リリースされた作品に勝手に組み合わせるアーティストが多いのもこのジャンルの特徴です。

日本では2018年にツアーも

日本でも2012年9月頃から異質な音楽ジャンルとして認知され始め、音楽メディアのele-king や音楽ブログのHi-Hi-Whoopee、ライターの国分純平のブログなどのサイトで特集されました。2018年11月2日(金)からツアー「NEO GAIA PHANTASY」が敢行されたそうで、日本でもじわじわ人気が広がっているようです。

音楽以外への分野への影響

さらに、ヴェイパーウェイヴは音楽以外の分野にも影響を及ぼしています。たとえば2018年に配信開始された『スプラトゥーン2』の有料追加コンテンツ「オクト・エキスパンション」においては、ヴェイパーウェイヴがモチーフとして取り入れられていますし、ファッションブランドのNIKEはヴェイパーウェイヴモデルの「ヴェイパーマックス」というシリーズでウェアやスニーカーを発表しています。

2020年1月23日からラフォレ原宿でで開催しているセール「グランバザール」の広告は、ラベルライター「テプラ」を使用したもので、カラフルな色彩が目を引くデザインがメインビジュアルとなっています。は、ラフォーレのロゴの周りに、懐かしいテプラをこれでもかと張り付けたものでレトロ感がエモいです。

ヴェイパーウェイヴは、企業サイドからその一部の“空気感”を引用されるほどにアートの部分でも非常に成長したジャンルと言えます。

Spotifyに「Vaporwave」のプレイリストを作成しました。もしよろしければご視聴ください。 

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