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2019.12.06 Fri.
講座
DJやるならフォーマットは"AIFF"1択だった件
A.M.A.

さてこんにちは、今日はPCやUSB、CDなど主にデジタルでDJする人全員に聞いてほしい内容です。皆さんは楽曲データのフォーマットは何にしてますか?フォーマットに気を使ってる方いますか?

私は今まで過去5年間で2回ほど管理するフォーマットを変更しています。その中で見えた問題と解決策を備忘録としてここにまとめます。

ファイルフォーマットって何?

音楽ファイルはデータとして扱われるので、どういう方式で記録されているかによってその取り扱いが変わってきます。

代表的なフォーマットは以下の通りです

非圧縮形式

  • WAV
  • AIFF

可逆圧縮形式

  • FLAC
  • ALAC

非可逆圧縮形式

  • MP3
  • AAC

WAVとかMP3なんかは聞いたことある人も多いかと思いますが、その他にも様々なフォーマットが存在します。簡単に分けると上に行くほど音質が高く、ファイルサイズが大きい。反対に下に行くほど音質が下がり、ファイルサイズが小さくなります。

それぞれのフォーマットには良いところと悪いところがありますが、私の個人的なこだわりから非可逆圧縮音源は使いたくないというポリシーのもと、MP3とAACは選択肢にありませんでした(理由は後述)。

WAVですべての楽曲を管理していた初心者時代

単純に音質が良いに越したことはないと思っていた私は、何も考えずにすべてWAVにして管理してました。しかし、悲劇はある日突然訪れたのです。

SeratoDJからTraktorProに乗り換えたら、楽曲のアーティスト名やコメントが見事に消えてしまっていたんです。当時1000曲以上あった楽曲のアーティスト名の入力をし直さなければならないとわかったときの絶望感…。

原因はWAVフォーマットではアーティスト情報などのメタデータを扱うことができない(仕様としては存在するがソフト側が対応してないらしい)ため、楽曲ファイルとは別にDJソフト側でメタ情報を保持していたということです。DJソフトを移行した場合、DJソフト側で保持している情報は引き継がれないため、こういった悲劇が起きるのです。

え、待って、これ最強やん!と思えたALAC時代

ということで、メタデータを扱えるフォーマットを探して見つけたのがALAC(Apple Lossless Audio Codec)です。こちらのフォーマットの大きな特徴は、音質を劣化させることなくファイルサイズの圧縮が可能な、”可逆圧縮”と呼ばれる仕様です。

音質が劣化しないので、WAVと同じ音質のまま、ファイルサイズが小さくなり(若干ですけどね)、メタ情報も扱える最強のフォーマットなのです。

アップルという名前のとおり、アップルが開発したフォーマットですが、DJソフトは一通り対応しており、windowsでも扱えます。

持っている楽曲をすべてALACにフォーマットし直し、アーティスト名の打ち込みを終えるまでに膨大な時間を費やし、無事環境を整えることに成功しました。これによりtraktor、serato、rekordboxどこで読み込ませてもメタ情報が反映されるようになりました。

しかし、ここでもまた落とし穴があったのです…。

対応しているCDJが殆どない

パイオニアの数あるCDJの中で、ALACに対応しているのは「CDJ2000NXS2」もしくは「CDJ TOUR1」という後発の上位機種のみ。どっちもめちゃくちゃ高いやつです。(TOUR1関しては一台50万…)東京の名だたるクラブでもこの2種のいずれかを完備しているところなんてそうそうありません。(↓こういうやつね)


これは大問題です。PCでDJするぶんにはなんの問題もないですが、USBでDJできる場所が殆どないという致命的な事態が発生したのです。

仕方がないので、毎回現場で使用する曲を選んではWAVに変換して使用するという死ぬほどめんどくさい状況でしばらく過ごしていました。

青い鳥はそばにいた。AIFFというできるやつ。

WAVがだめならAIFFもどうせだめだろうと、たかをくくってちゃんと調べてなかったんですが、どうやらこいつは非圧縮でメタ情報を扱えるフォーマットだったんです。

当然非圧縮なのでファイルサイズはでかいですが、それよりも音質を重視している私としてはなんの問題もありません。すべての楽曲をAIFFに変換し直し、事なきを得たという話です。

私が非圧縮音源に拘る理由

DJ界にもアナログ党の方が多くいらっしゃって、口を揃えて言うのが、「アナログは音がいい」ということ。アナログは針で拾った音を増幅させて出力しているので、針と溝との間にある空気や溝の削れ具合で音が常に変化している、つまりは生音みたいな良さがあるんだと思います。

デジタル音源においてはそういった空気感を出すことは物理的に不可能とはいえ、デジタル音源の中でも圧縮音源は人の耳で聞き取れない高音域をカットすることで容量を削減しているので、本来保持している情報を捨ててしまっていることにほかなりません。

スピーカーやアンプの進化によって、ハードウェア側の音質向上はあったとしても、削減してしまった音はハードでフォローすることはできません(一応高音域補正するなどの技術はあるけれど)。

ということで、一度圧縮したものを後から元に戻せないなら、私は圧縮音源を使用しないという道を選びました。

非圧縮音源はファイルサイズが大きすぎるという意見

非圧縮音源の場合、PCやUSBの容量を逼迫するということを懸念される方もいますが、一度圧縮してしまった音質は二度と元に戻せないですが、容量はお金で買えますからね。しかも最近のUSBメモリや外付けSSDはめちゃくちゃ安い。128GBや256GBでも1万円ぐらいでそこそこいいやつが手に入ります。

普段家のスピーカーやBluetoothのイヤホンで音楽を楽しんでいる人に、少しでもいい音を届けられたらと思います。

現場からは以上です。

この記事を書いた人

A.M.A.

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