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ダンスミュージック界の鬼才マシュー・ハーバートについて

Matthew Herbert

ダンスミュージック界の鬼才

イギリスの電子音楽作曲家、DJである。BBCの録音技師だった父親のもとに生まれ、幼時からピアノとヴァイオリンを学ぶ。エクセター大学で演劇を専攻したのち、1995年にWishmountain名義で音楽活動を始める。UKのハウス/テクノのプロデューサー。彼のミニマルで軽快なテック・ハウスは、まだ彼が何者かよくわかっていない最初から人気だった。以降、ハーバート(Herbert)、ドクター・ロキット(Doctor Rockit)、ラディオボーイ(Radioboy)、本名のマシュー・ハーバート(Matthew Herbert)など様々な名義を使い分けている。(wiki)

「音楽体験」通じて世界を変える

マシュー・ハーバートは、人や動物の声、鉄道や都市などから発せられる騒音、自然界から発せられる音、楽音、電子音、楽曲などを録音、加工し、再構成を経て創作される「ミュジーク・コンクレート」に大きな影響を受けています。

洗濯機やトースター、歯ブラシといった日常音を採集し、独自のディープハウスを展開、銃弾の音や豚の生活音、コンドームの擦れる音まで、様々な音をサンプリングして楽曲制作することで知られています。

初来日時のライヴも鍋やフライパンなどの料理道具を使って音をサンプリングし、その場でループさせて曲を作ってくという即興性とアイディアの溢れるものでした。

ONE Pig

一頭の豚の、誕生から死、人間に食肉として食べられるまでの音を録音し、再構築(サンプリング)。『ONE Pig』という作品では、『食肉の問題』を音楽を通して、視聴者に「意識」させました。

A Nude (The Perfect Body)

また、『A Nude (The Perfect Body)』という作品では、食べ、寝て、洗い、身を整え、自慰行為をし、動き、体を伸ばし、排せつをする等、人間の生活の中で奏でられる音のみで作られたアート作品を発表。『生命や社会に対しての課題』を提起しました。

Edible Sounds

『Edible Sounds』という作品は「食べ物」製のレコード盤をつくり、それをターンテーブルにのせ、針を落とし、そのレコードを食べるというものでした。観客に『毎日消費する食物を考えるように』と促したと言われています。このパフォーマンスでは、ジャガイモやセロリなどの生の自然食品の音と、精製砂糖、チーズ、改質肉などの加工食品の音が披露されました。

過去には、マクドナルドやGAPの商品を破壊した音をサンプリングするパフォーマンスを行い、ファスト系企業のグローバリズムを批判した作品もリリースしています。

音楽の作曲のための個人契約

彼は2000年に「“Personal Contract for the Composition Of Music “/音楽の作曲のための個人契約」と呼ばれるマニフェストを発表しました。サンプリングのルールなどを自らが明記したもので、他人の音楽のサンプリングには反対していると言及しています。

まとめ

MATTHEW HERBERT

マシュー・ハーバートは、日常における身近な音をサンプリングし、類稀なるセンスでアートフォームへと変換。日常の身近な物を即興で音楽に変える電子音楽家として異彩を放っています。

2019年には、日本で開催されている『RAINBOW DISCO CLUB』にも出演しました。プロデューサーやリミキサーとしても、ビョーク、REM、ジョン・ケール、ヨーコ・オノ、セルジュ・ゲンズブール等を手掛けています。

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